あなたは知ってた?卒業式に第二ボタンを渡す由来【雑学】
2019年03月07日木曜日
3月といえば卒業シーズンです。卒業時に好きな男の子から女の子に渡す「第二ボタン」をご存知の方も多いですよね。とはいえ、意外と知られていないのが第二ボタンを渡す由来です。そこで今回は、卒業式や卒業シーズンに渡す第二ボタンの由来や、なぜ「第二」なのかについてご紹介します。まさに第二ボタンをもらう・もらった人もぜひ読んでみて、好きな人の第二ボタンに思いをはせてみてはいかがでしょうか。
説その1:戦争のときに大切な人に渡していたから
1960年に公開された戦争映画「予科練物語 紺碧の空遠く」のワンシーンに、特攻隊の出撃を控えている予科練生が、好きな少女に服の第二ボタンをひきちぎって渡すシーンがあります。元々出征前に男性が女性に第二ボタンを渡していた風習があったという説です。なぜ第二ボタンだったかと言うと「第一ボタンだと軍服の襟が留められなくなるため、だらしなくなってしまうから」「第二ボタンなら取れていても敬礼すれば隠れるから」などの理由があるそうです。ボタンの順番はさておき、「男性が好きな女性に別れの際にボタンを渡す」風習は、戦争からきているという説です。
説その2:心臓に一番近い場所だから
前述の1960年に公開された戦争映画「予科練物語 紺碧の空遠く」では、実は映画監督がボタンを渡すシーンで「心臓に一番近い場所だから第二ボタンにしよう」と決めたという説も残っています。これから派生してか、今でも第二ボタンの由来として多くの人が知っている説です。
説その3:その他の説
ほかにも、学ランは襟の部分にあたる第一ボタンは閉じずに開けている学生が多いため、「第二ボタンが一番触っている部分だから」、第一ボタンを自分自身、第二ボタンを次に大切な人、第三ボタンは友人、第四ボタンは家族(順番は諸説あります)…と、「ボタンによって渡す対象が決まっている」、第一ボタンを渡してしまうと「襟が留められなくなってだらしないから」という説もあります。
まとめ
今でも残る第二ボタン以外の風習
第二ボタンを渡す理由や、なぜ第二になったのかの由来をご紹介しました。学生服のデザインも多様化し、学ランはボタンの少ないブレザーに、さらに制服が廃止され私服の学校も増えたことから、第二ボタンの文化は昔に比べるとやや廃れつつあります。一方で「勉強や部活で使っていたものをもらう」「卒業を機にメールアドレスを教えてもらう」など、現在でも第二ボタンの流れを汲んだ素敵な風習は残っています。