施策の内容~その40≪第I項 安全で豊かなくらしの実現(40)≫ [5]みんなで守り育てる環境づくり【環境】③豊かな自然環境と良好な大気・水環境の保全(2)
2018年04月01日日曜日
[5]みんなで守り育てる環境づくり【環境】
本県の豊かで美しい自然をしっかりと将来に引き継ぐため、低炭素社会や循環型社会の実現、自然との共生に向けて、などにより一人ひとりの意識の向上を図るとともに、県民・企業・行政など様々な主体による環境への負荷を軽減する取組を進めていきます。
③豊かな自然環境と良好な大気・水環境の保全(2)
【目標】 本県の豊かな自然環境を保全し、自然との共生を図ります。
良好な大気環境や、騒音の少ないくらしの確保を図ります。河川・湖沼・海域などの水環境や、土壌・地下水などの地質環境を保全します。
■主な取組
1 豊かな自然環境の保全と快適な利用促進
美しい景観を有する自然公園や、優れた自然林・希少な野生動植物が生息・生育している自然環境保全地域などの保全に取り組みます。
また、県内外の多くの人が、豊かな自然に安全かつ快適に親しみ、自然への理解を深められるよう、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催も契機のひとつとして、自然公園施設や自然歩道の整備などを推進し、自然公園等の快適な利用を促進します。
・国定公園・県立自然公園・自然環境保全地域などの保全
・国定公園・県立自然公園内の自然公園施設の整備
・首都圏自然歩道の整備
2 良好な大気環境の確保
光化学スモッグ※やPM2.5などの大気環境を常時監視し、大気汚染の情報を県民に迅速に知らせるとともに、環境基準の達成に向け、大気汚染物質の排出を抑制するため、事業者に対する指導を実施します。
また、大気汚染物質に関する発生源対策の検討を進めるとともに、自動車による大気汚染物質の排出を削減するため、ディーゼル車の運行規制などの排出ガス対策やエコカー・エコドライブなどの普及を促進します。
・光化学スモッグの低減対策の推進
・大気汚染発生源対策の推進
・PM2.5の監視体制の整備
・自動車排出ガス対策の推進
・次世代自動車等の導入とエコドライブの推進(再掲)
・アスベスト対策の推進
・化学物質総合対策の推進
3 騒音の少ないくらしの確保
成田空港、羽田空港、下総飛行場周辺地域での騒音を監視し、必要に応じて関係機関に航空機騒音の低減対策を要請します。このうち、羽田空港については、再拡張後の県内への騒音影響を踏まえ、関係25市町と連携し、国に対して騒音の軽減を求めていきます。
また、道路沿道における自動車騒音の監視を行います。
あわせて、騒音・振動・悪臭対策として、市町村への技術的支援等を行います。
・航空機騒音対策の推進
・自動車騒音の常時監視
・騒音・振動・悪臭対策の推進
4 良好な水環境・地質環境の保全
河川・湖沼・海域など公共用水域の監視や工場・事業場への立入検査を行い、事業者に対する指導を実施します。特に、閉鎖性水域である東京湾・印旛沼・手賀沼の水質を改善するため、生活排水や工場・事業場排水の汚濁物質の削減を進めるとともに、雨水によって市街地や畑地などから流出する汚濁物質の削減に取り組みます。
また、地下水の監視、事業者に対する地下水汚染未然防止対策の指導、汚染された地下水の浄化に取り組むとともに、土壌汚染対策を推進します。
地盤沈下については、地盤変動状況の監視と地下水及び天然ガスかん水の揚水規制等を実施します。
さらに、県の流域下水道終末処理場における処理方法の高度化を推進します。
・河川・湖沼・海域の水質監視
・工場・事業場排水の水質規制
・生活排水対策の推進
・東京湾・印旛沼・手賀沼の浄化対策の推進
・地下水の水質監視、汚染未然防止対策及び浄化対策の推進
・土壌汚染対策の適切な指導
・地盤変動状況の監視と地下水・天然ガスかん水の揚水規制等
・下水の高度処理化の推進
5 多様な環境問題に関する調査・研究及び環境情報の提供
人の健康に大きな影響を及ぼすおそれのある微小粒子状物質や化学物質、ヒートアイランド現象※などの環境問題や、東日本大震災によって発生した液状化問題、環境放射能問題に適切かつ迅速に対応するためには、様々な調査・研究を推進することが重要となります。
これまでに環境研究センターや関係機関などが行った環境対策や自然環境を保全するための調査・研究の成果や情報を、わかりやすい形で提供し、県民の環境や自然に対する理解を深めます。
また、三番瀬を再生・保全するためには、県民の理解と協力が必要であるため、県民の理解を深めるための情報を提供します。
・PM2.5等に関する調査研究の実施
・ヒートアイランド現象に関する調査研究の実施
・液状化‐流動化現象の調査研究の実施(再掲)
・大気中の空間放射線量率や公共用水域の水・底質等の放射能調査の実施
・環境講座の開催及び環境研究センター・環境だよりの発行
・小・中学校及び地域での研修会への講師派遣
・三番瀬再生・保全のための広報活動
※ヒートアイランド現象:都市域において、人工物の増加、地表面のコンクリートやアスファルトによる被覆の増加、それに伴う自然的な土地の被覆の減少、さらに冷暖房などの人工排熱の増加により、都市域の気温が郊外
に比べて高くなる現象です。
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