施策の内容~その35≪第I項 安全で豊かなくらしの実現(35)≫ [5]みんなで守り育てる環境づくり【環境】①地球温暖化対策の推進(1)
2018年04月01日日曜日
[5]みんなで守り育てる環境づくり【環境】
本県の豊かで美しい自然をしっかりと将来に引き継ぐため、低炭素社会や循環型社会の実現、自然との共生に向けて、環境学習※などにより一人ひとりの意識の向上を図るとともに、県民・企
業・行政など様々な主体による環境への負荷を軽減する取組を進めていきます。
①地球温暖化対策の推進(1)
【目標】 県民、企業、行政など全ての主体が一体となって、二酸化炭素排出量を削減し、地域レベルでの地球温暖化対策に取り組みます。
■現状と課題
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)※の報告によると、地球温暖化は疑いの余地がなく、その主な原因は、私たち人類の活動に伴い発生する二酸化炭素などの温室効果ガスの増加である可能性が極めて高いとされています。
本県の温室効果ガス排出量は、平成19年度(2007年度)以降、平成23年度(2011年度)までは、減少傾向にありました。しかしながら、東日本大震災を契機に、電源を構成する発電所のうち火力割合が増加したことや、事務所・店舗面積の増加、人口増加などにより、平成24年度、平成25年度は増加傾向に転じています。
部門別に見ると、臨海部に製造業が集積していることなどから、産業部門の占める割合が47.5%と全国(32.8%)よりも高いことが本県の特徴です。
平成2年度と平成25年度の二酸化炭素排出量を部門別に比較すると、「産業部門」(20.5%減)は減少しているものの、県民の生活に直接関わる店舗・事務所など「業務その他部門」(97.4%増)及び「家庭部門」(61.0%増)が著しく増加しています。
二酸化炭素の排出量を削減するためには、県民、企業、行政など全ての主体が、地球温暖化の問題は一刻の猶予もない状況であることを認識した上で、それぞれの役割を自覚し、相互に連携しながら、主体的に行動していくことが必要です。
また、地球温暖化問題を含め、循環型社会の構築や、豊かな自然・大気・水環境の保全、野生生物の保護と適正管理など、多岐にわたる環境問題を解決し、将来にわたって千葉県の環境を守り育てていくためには、豊かな感受性を持ち、解決に向けた力を身につけた、主体的に行動できる人材の育成が重要です。
■取組の基本方向
地域における再生可能エネルギーの導入・活用や、省エネルギーの促進によるエネルギー消費を大幅に減少させる取組、低炭素な社会インフラの構築や、森林整備、都市緑化などの温暖化対策に資する地域環境の整備・改善など、県民、企業、行政など全ての主体の温暖化対策の取組を推進するとともに、県自らが実施する事務・事業においても対策に取り組みます。
また、環境問題を解決する人材を育成するため、環境学習の充実を図るとともに、様々な課題を自らの問題として捉え行動する人づくりやネットワークづくりを推進します。
※気候変動に関する政府間パネル(IPCC):人為起源による気候変化、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的として、1988年に世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)により設立された組織です。
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