2013年08月21日水曜日
リフォームで快適空間 第三回「コストをどう考えるか」

ワンランク上のライフプランを実現したい リフォームで快適空間
第三回:コストをどう考えるか
施工業者が決まるころには、リフォーム工事のコストも自ずと判明してくる。
すでに準備段階で施工業者に好みや自分なりのプランをしっかりと相談できていれば、施主側も納得した条件での金額が提示されてくるだろう。
その「納得した金額」の中にはそこに至るまでのプランニング費が含まれていることを忘れてはならない。
これは準備期間から着工~完成までの安心料でもあり、明確なコスト計画と希望に添う設計プランが揃うことで、はじめて算出される。
アンドレ氏からのアドバイス
プランニング費で誤解されがちなのは、このコストを「プロにお任せ」の費用だと思ってしまう場合です。
まず施主様自身がどう作りたいのか、一緒に思考する姿勢を持っていただきたいですね。
私たちも共につくる手間は全く惜しみませんので、どんどん意見をぶつけてもらい、こちらのノウハウやスキルをうまく活用してほしいです(笑)。
よく例えるのですが、空間プランナーは翻訳家です。施主からの原文(意見・希望)をいただいて、それを分かりやすく意訳し、リフォームという“建築のことば”にして実現させるのが仕事です。
見積もりのミカタ
見積もりは通常、木工事や電気工事などの大項目からページが始まり、続いて材料費や手数料などの細部の費用のページが続く。
リフォームを考えるときに数社の相見積もりを取ることもあるだろうが、同じ工事で大きく金額が違う場合、何が抜けているか一つひとつ内訳をマークして比較することをお勧めする。
当然ながら、価格が低いからといって手抜きではなく、お金さえかければ自分の理想となるリフォームになるのではない。
またコストが高いから腕がよいわけでもない。
良い業者というものは明確な見積もり以前に、すでにどのような工事をするか施主と共有している。
そうした安心の証明がプランニング費であり、施主と業者の良好な関係保証が金額で示されている。