2013年08月08日木曜日
母親の服の色が子供に与える影響 見ている色が人の心を動かす

今日のあなたの洋服の色は何色ですか?
選んだ服の色には心理が表れますが、逆に自分の心を満たすために選んだ色が、周囲に影響を与えることも多いのです。
子どもから見た母親の服の色のイメージ
1 2
1と2は、2人の9歳の女の子にそれぞれ「お母さん」を描いてもらったものです。
1は、ピンクを中心にしたカラフルな服を着ています。
この子のお母さんは、いろいろな色の洋服を着ることが多く、「お母さん、今日のテーマカラーは赤だね」とか「今日は緑だね」といった会話をしているとのこと。
色には、一色一色に意味があるため、いろいろな色を見せることが「いろいろな価値観を知る」ということにつながります。
この子は、「Aちゃんはこう考えて、Bちゃんはこう考えるから、それぞれなんだな」と友達の個性や良さを認め、仲良くすることができます。また、どうしたらいいのか悩むような場面でも、「こうすればうまくいくかも」とアイデアを生み出す力も持っています。
いろいろな色が「考える力」を育てる
一方で2のお母さんは、白と黒の服を着ています。
この子のお母さんは、黒、グレー、紺、ベージュなど、ベーシックカラーの服を着ることが多いそうです。
自分が好きで、心が落ち着く色の服を着ることは良いと思いますが、子どもから見ると、「いつも同じ」と感じられるため、何か自分で考えて決めなければいけない時、一つの考えしか浮かばず、それ以外のアイデアが出にくくなることがあります。
例えば、「宿題を忘れちゃった、どうしよう?」といった場面で、いろいろな考えが浮かぶ子どもなら「先生に正直に忘れたことを言おう」「学校で、できるところまでやろう」など、対処法を考えることができます。
でも、一つの考えしか浮かばないと、「宿題をやるのを忘れたから学校に行きたくない」と、その場のことしか考えられず、立ち止まってしまうことがあるのです。
もちろん、親の服の色だけが子どもの性格や考え方をすべて決めるわけではありませんし、子どものもともとの性格によっても違います。
しかし、母親がいろいろな色の服を着ることは、子どもが世の中にはいろいろな考えがあることを知ったり、多くの選択肢の中から自分が良いと思うものを選ぶ判断力を身に付けることの、サポートになるはずです。
色が発信する多様な価値観
色は価値観を伝えます。
例えば、3の洋服の写真は、左から青「きちんと真面目にやることは大切」、赤と紫と黄緑の花柄「人間関係でもめても、ある程度距離をおき互いが認め合えば美しい人間関係に変わる」、ペパーミントグリーン「無理することない範囲で協調性を持ち、さわやかな関係でいられる」、ピンク「素直に甘えることで、より人に好かれる」、薄い黄色と青の花柄「少しの向上心があれば、やるべきことを楽しんでできる」といったメッセージになります。
親は子どもと一緒に成長する部分がたくさんありますし、子どもの未熟な部分をサポートする部分も必要です。
自分の心を元気にしながら、子どもにもいろいろな価値観を教えることができる色を、日常に取り入れてみてくださいね。
監修:彩中 ユキエ(カラーセラピスト)
30歳代から50歳代の講師陣が活躍するカラースクール「ワイズエール」を主宰。
自宅サロンやカフェなどで講座を開設し、空いている時間で仕事をする主婦を応援している。
多数のプロ資格取得講座の講師の他、通信講座のテキスト等も執筆。
さらに深く自分の悩みを相談したい方、体験レッスンやマンツーマンのカウンセリングコースを受けたい方、色を使って自分を癒し資格も取れるカラーセラピストプロコースを受講したい方はこちらへ。
ワイズエール
http://www.yyell.com/
Tel.090-8580-0492(担当:光生)みつき