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年間約200点の新作を発表 ガラスを追究する職人集団

東金・山武・八街

2013年06月26日水曜日

オニオン記者投稿

2013年06月26日水曜日

年間約200点の新作を発表 ガラスを追究する職人集団

塚本氏
菅原工芸硝子株式会社

 
親方の塚本衛氏は職人歴約50年。
それでも、ガラス作りは限りがないと語る。
「本当に満足のいくものができるのは稀。いくら作っても、『もっときれいな、もっといいものが作れるはず』と思える。そんな達成感を、一生追い続けたい」
 
足を踏み入れると、まず目に入るのは、中央に据えられた大きな炉。
赤々と燃えるその炉の周りで、20人ほどの職人が作業をしている。
「スガハラ」のガラス工房だ。
 
スガハラのガラス製品は、全てハンドメード。
1400℃の炉から長い竿で溶けたガラスを取り出す職人、ガラスを吹く職人、形成
する職人……炉を中心に入り混じっての作業。
危険なようにも感じるが、無秩序に見える一人ひとりの動きにリズムがある。
そして互いに声を掛け合うこともなく、誰もが無言だ。
 

 
「通常、5~6人のチームで一つの製品を作ります。職人同士〝あ・うん〟の呼吸で動いているので、会話はほとんど必要ないですね」と広報担当の菅原加代子氏。
 
創業約80年、全国に7店舗の直営店を展開し、毎年約200点もの新作を発表するスガハラだが、実は同社にはいわゆるデザイナー職はいない。
デザインを担うのは、全て職人をはじめとしたスタッフだ。
 

 
ガラスのことは、ガラス職人がいちばん知っている。
ガラスに無理をさせず、本来持つ美しさを引き出したい――このような想いから、日々、多様なデザインが考案されている。
その中で実際に商品になるのが、200点なのだ。
 
そんなスガハラのガラスを「装飾品ではなく、日常の中で道具として使ってもらいたい」と菅原氏。
「手作りならではの味わいやぬくもりで、みなさんを少しでも幸せにできれば。それが私たちの願いです」
 

 
ガラスの声に耳を傾け、ガラスと会話する。
そんな職人が生み出す逸品は、私たちの日常を豊かにしてくれるに違いない。
 
◆菅原工芸硝子株式会社
TEL:0475-76-3551
山武郡九十九里町藤下797
http://www.sugahara.com/
 
 
オニオンエクスプレス 特集【逸品が彩る上質な暮らし 極めたものを】より

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