【千葉市民の日2019】10月18日は千葉市民の日!熊谷千葉市長のスペシャルインタビュー!
2019年10月01日火曜日
来年の東京2020オリンピック・パラリンピック開催、そして、2021年の市制100周年を控えた今、「市民の日」に込められた熊谷市長の思いとは?
ふるさと千葉市への愛着と誇りを高め、市民がまちづくりに参加する機会になればと平成7年度に制定された「市民の日」。今年も10月18日の当日だけでなく19日(土)20日(日)にかけて市の公共施設の無料開放などが行われる。そして、いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を来年に控えた今、「市民の日」に込められた熊谷俊人市長の思いを伺った。
千葉市長 熊谷 俊人/ くまがい・としひと 1 9 7 8 年生まれ、神戸市出身。20 0 1 年4月、N T Tコミュニケーションズ株式会社に入社。 2 0 0 7 年、千葉市議会議員選挙に立候補し、当選する。2 0 0 9 年には千葉市長選挙に立候補し、初当選。現職千葉市長(3期目)として市の発展に尽力している。
令和最初の「市民の日」、市民の手による新しい時代の千葉市を
「毎年、市民の日には公共施設が無料開放となり、市民のみなさんにとっては、千葉市の施設へ足を運ぶ機会になっていると思いますが、それだけではなく、改めて“ふるさと千葉市”について考える日にしていただきたい。令和最初の市民の日として『新しい時代の千葉市は自分たちの手でつくる』という気持ちを高め、自主的な取り組みをする市民が増えてほしいと願っています」。熊谷市長は、「市民の日」=郷土愛を育む日として定着させ、多くの市民がまちづくりの輪に入るきっかけにしたいと強く望んでいる。
そして、来年はいよいよ東京2020オリンピック・パラリンピックが開催される。幕張メッセはオリンピック3競技、パラリンピック4競技の会場となり、多くの来訪者に千葉市の魅力をアピールできる絶好の機会となる。「まちの魅力発掘には、外からの視線を意識することが大切。国内外から訪れる方々に、自分たちのまちの見てほしいところ、魅力はどこなのか?『市民の日』には、改めて市民一人ひとりが千葉市の魅力について考えていただきたいですね」。加曽利貝塚やオオガハス、稲毛海浜公園の都市型ビーチをはじめ、スポーツや、文化、歴史などの千葉市には誇れるものが多く、「市民の日」がそれらを見つめ直す機会になることを望んでいる。市としては、海外からの来訪者に対して、千葉市の夜も楽しんでもらえるよう、民間による地域でのイベントを促進するという施策も。
2020年以降、千葉市に残るものとは?
すでに締め切られた東京2020オリンピック・パラリンピックの都市ボランティア募集には、3,787人の申し込みがあった。多くの関心を集めている大会だが、千葉市としてどんなことを期待するのか?また2020年以降、千葉市には何が残るのだろうか?
「このような大きなイベントのボランティア経験者のほとんどの方が、自身の貴重な経験になっていると言います。楽しくやりがいを持ってこそのボランティアですから、私たちもみなさんがより活躍できる環境を一緒に作っていくつもりです。今回の都市ボランティアの方々は、2020年以降もさまざまなイベントや、まちづくりに参加していただけると期待しています」。東京2020オリンピック・パラリンピックでの都市ボランティアの活躍は、多くの市民がボランティア意識を高めるきっかけになり、今後のまちづくりへの参画者を増やすことにつながる。また千葉市としても実際の都市ボランティアの運営を通じて得た経験を生かしボランティア体制を構築していくなど、2020年以降にも生かされるものは多いと話した。
市民と共に築き上げる、パラスポーツが盛んなまち
これまでパラスポーツの普及にも力を入れてきた熊谷市長。多くの市民がパラリンピックの観戦を通してスポーツの素晴らしさを知り、世界中の人と交流することの楽しさを体験することは、一生の財産になると考えている。
「千葉市が目指すのは、障害者のみなさんがスポーツに参加しやすいまち、障害のある人もない人もスポーツで交流するまちで、これは千葉市の特徴になっていきます。市民と力を合わせパラリンピック開催に取り組み、その経験が千葉市と市民との共有財産として、人づくり、まちづくりにつながっていく。これからも市民のみなさんと一緒にパラスポーツを盛り上げていきたい」。千葉市では他市に先駆けて「ちばしパラスポーツコンシェルジュ」を開設。障害者が地域のスポーツ活動に参加できるよう、障害の程度に応じてそれぞれに合ったパラスポーツに出会えるきっかけをつくり、2020年以降に残るレガシーの一つとなる。
千葉市の未来像
“だれにでもやさしいまち”への取り組み
日本が人口減少をたどるなか、千葉市の総人口は2020年をピークに減少し、少子高齢化も進み、20年後には3人に1人が高齢者という時代を迎える。それを見据えて千葉市は、だれにでもやさしいまちづくりに取り組んできた。これによって、オリンピック後の20年後~30年後、千葉市はどのように変化するのだろうか?
「健康寿命が伸び人生100年時代となり、活躍する高齢者も増えます。千葉市も2021年には市制100周年ですから『まちも100歳、みなさんも100歳』をテーマに、まちのバリアフリーや、道行く方が手助けを積極的に行える心のバリアフリーも大切にしながら、お互いに支え合える、だれにでもやさしい社会を目指します。その一環として、来年4月には受動喫煙防止条例が施行され、千葉市は、圧倒的に受動喫煙がないまちになる。健康寿命を伸ばすためにも新しいことを率先して始めていきます」と意欲的だ。時の流れと社会の変化に対応し発展を続けるには、だれもが健康で自分らしく生き、活躍できる場所が必要。だからこそ千葉市は、だれにでもやさしいまちづくりを進め、それが共生社会の実現につながると語った。
東京2020オリンピック・パラリンピックを経て、多様性・共生社会の実現へ
熊谷市長のマニフェストの一つ、「東京2020オリンピック・パラリンピックによる多様性・共生社会の実現」を目指し進化を続ける千葉市。東京2020大会を控え、オール千葉でのおもてなしの一つとして、市民によるホームシェアやガイドサービスの提供によって観光需要に対応する取り組みも始まっている。「すでに、レッドブル・エアレース千葉2019でも、ホームシェアをスタートされた方がいらっしゃり、今後も広がりを見せると思います。このように、まちをあげて空間、モノ、移動、スキルなど、さまざまな分野での『シェアリングエコノミー』の活用を進める個々の助け合いは、地域の課題解決や多種多様なありかたを認め合うことにもつながります」。2018年3月から、千葉駅や海浜幕張駅を中心とするエリアでシェアサイクルの実証実験がスタートし、公共交通機関の使用だけでは不便に感じた場所にもアクセスしやすくなった。「これまでの“線”から、“面”での移動が可能となり、千葉市を思い通りに回遊できる仕組みで、市民が積極的に利用することも共生社会の実現へ参画することになります」と市長は呼び掛けた。今後は「シェアリングエコノミー」の活用により、市民で共有するものが増え、そこへ「おもてなし」をプラスし展開させていくという。
市制100周年、一歩踏み出しまちづくりに参画を
千葉市は2021年1月1日に市制100周年という大きな節目を迎え、千葉県内初となる100歳の市が誕生する。「これまで歩んできた100年を振り返り、いかに次の世代へバトンを渡すか、『市民の日』には市民と一緒に考えたい。子や孫に残したい100年後の千葉市を考えてみると、この先の10年で何をすべきかがわかってきます。人々の価値観や社会全体が大きく変化していくなか、10年後、今とはかなり違う世界になっている可能性もあります。そのなかで未来の千葉市に期待することは何か、『市民の日』には、みなさん一人ひとりに考えてほしいですね。千葉市の次期基本計画ではこの先の10年の計画を立てるので、市民の意見を聞く機会を作り計画に反映させたいと思っています。現実的でなくても、みなさんが夢に想い描くような未来の千葉市のイメージを教えていただきたい。夢があってこそのまちづくりですから」。
熊谷市長が進めるまちづくりは、市民と一緒にワクワクするような千葉市の未来に思いを馳せ、共に築いていくこと。そのためにも「市民の日」を契機に、地域のために自分に何ができるかを考え、まちづくり参画へ一歩踏み出す市民が増えてくれることを期待している。
施設の無料開放も!市民の日を楽しむイベントも!
10月18日は千葉市民の日!10月は千葉市各地で様々なイベントなど盛りだくさん!
みんなで観たり、食べたり、聞いたり、感じたり…千葉市を楽しんでみませんか?
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