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素材にこだわり、手仕事にこだわる 革鞄の名工

船橋・津田沼

2013年06月24日月曜日

オニオン記者投稿

2013年06月24日月曜日

素材にこだわり、手仕事にこだわる 革鞄の名工

遠藤裕工氏
明治から続く鞄職人の4代目。
今上天皇ご成婚の際の鞄も作った先代の技を継ぎ、新作鞄で数々の賞を受賞。
現在はオーダーメード専門。

 
 
「うちが作るのはビジネスバッグ。毎日使うものです。それでも、大事に使えば30 年はもちますよ」。
とは かばん工房エンドウ 遠藤裕工 氏 の言葉だ。
 
新京成線二和向台駅から徒歩約10分。
静かな住宅街に、その工房はある。
工房といっても、民家の引き戸に控えめな小さな看板が貼ってあるだけ。
注意して見なければ、通り過ぎてしまうだろう。
「かばん工房エンドウ」は、1873年から続く革製品職人の4代目・遠藤裕工氏の工房だ。
 
住居とつながった板敷の作業場は8畳ほど。
大きな作業机の横に時代物のミシンと革漉き機がある他は、電動機械も見当たらない。
「うちでは基本的に全工程、手作業でやっているから」と遠藤氏。
素材もとことんこだわり、染料、糸に至るまで、天然のものを使用している。
 

 
父親の仕事を見ながら育ち、自らも18歳で職人の世界に入って50年以上。
長年、銀座の一流店に鞄を納めていた遠藤氏がオーダーメードに切り替えたのは2000年頃。
ホームページを見て、銀座の店舗でエンドウの鞄を買ったことがある人から連絡が入ることもあるという。
エンドウの鞄にはブランド名の刻印が一切ない。
それでも、鞄好きにはその造りや仕事ぶりから、作り手がわかるのだ。
 

 
そんなエンドウの鞄は、メールでも発注可能。
しかし、「できれば工房に足を運んでほしい」と遠藤氏。
 
職人が熟練の手技で一つひとつ作り上げる「無銘の逸品」。
その上質を目で、手で確かめに、工房を訪れてみてはいかがだろうか。
 

 
◆かばん工房エンドウ
TEL:047-447-0459
船橋市咲が丘4-6-15
http://www.kabankoubouendou.com/
 
 
オニオンエクスプレス 特集【逸品が彩る上質な暮らし 極めたものを】より

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