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人の足を見つめ続けて30年 歩行と生活に変化をもたらす より快適な健康靴を提案する

千葉・稲毛・幕張・鎌取・都賀・四街道

2016年10月29日土曜日

オニオン記者投稿

人の足を見つめ続けて30年 歩行と生活に変化をもたらす より快適な健康靴を提案する

2016年10月29日土曜日


リーヒェ・カーステン
1966年、ドイツ生まれ。20歳でゲゼレ国家資格を取得し、その後整形外科靴マイスター国家資格を取得。ドイツ整形外科靴技術指導のため来日。現場指導、足の問題を抱えた方の靴作りを行いながら、オリジナル製品の開発や講演活動を行う。2013年、ネイチャーズウォーク株式会社を設立。社団法人 足育研究会顧問。

ネイチャーズウォーク株式会社 代表取締役
リーヒェ・カーステン氏

ネイチャーズウォーク株式会社の代表を務めるリーヒェ・カーステン氏は、医療靴先進国であるドイツに生まれ、29歳で難関の国家資格を取得した整形外科靴マイスター。来日後は、インソール加工技術者を育成するスクールにて指導するかたわら整形靴の製作を続け、2007年には製作工房R・I・Oを設立。様々な学会やセミナーでの講演を行いながら、日本人の足にフィットするコンフォートシューズの開発にも携わってきた。30年間のキャリアにおいて、母国ドイツや日本で活躍してきたリーヒェ氏に、靴製作に掛ける思いや今後の展望について伺った。

百年の歴史を誇る整形外科靴の職人

千葉中央駅の東口、東金街道沿いにあるネイチャーズウォーク千葉本店。バリアフリー設計の広い店内には、多彩なコンフォートシューズが並び、日々足にトラブルを抱えた人々が訪れる。店の一角にはセミナーもできる靴工房があり、ここでリーヒェ氏は数々の靴やインソールを生み出してきた。

整形外科靴とは、義手や義足と並ぶ医療用靴の事。ドイツでは百年ほど前に誕生し、整形外科靴マイスターという国家資格を持つ者だけが製作を許されている。マイスターの第一歩は、解剖学など専門的な知識と靴作りの技術を3年ほど学び、国家試験を通過した整形外科靴技術者(ゲゼレ)。さらに3年以上の実務経験を経てマイスター養成校への入学資格が与えられ、卒業後の国家試験に合格すると晴れてマイスターになれるという狭き門だ。リーヒェ氏が整形外科靴マイスターの資格を取得したのは1996年の事。当時日本でコンフォートシューズ専門店が産声を上げた頃で、その翌年、インソールの加工技術を指導する技術校の講師として来日した。


来日から19年に渡り、多くの整形外
科靴を手掛けてきた。(製作したインシューを手に)

一人一人の悩みを聞き快適な歩行を実現する

日本におけるコンフォートシューズの黎明期は、どこを見渡してもドイツ製品ばかり。そのため、なかなか足にフィットしないという声も少なくなかった。顧客との対話を通じてオーダーシューズの必要性を強く感じた彼は、2007年に整形外科靴工房R ・I ・Oを設立。オーダーシューズ製作を行いながら全国を回り、講演活動や靴作りを行ってきた。
「足は体の土台ですから、足元を健康な方向へ正してあげると膝や腰の状態が改善するようにできています。それほど、足は人にとって大切なものだと伝えたうえで、じっくりとお悩みを聞くようにします」。人により全く異なる足の骨格や肉付きに合わせ、その後の生活を根本的に快適な方向へ導く靴作り。それがリーヒェ氏のポリシーだ。2014年にオープンしたネイチャーズウォーク千葉本店でも、足の状態を把握してから靴作りを行う。採型する際は、足裏だけでなく足関節、膝、腰のバランスまで十分にチェックし、その人に合った靴を提案する。多くの場合は、既成靴とオーダーインソールのセットで満足いく仕上がりになるが、内反足や尖足、凹足など重度の変形により市販の靴が履けない人、病気や怪我で足趾を切断した人たちに向けてオーダー補装具やオーダーシューズを提案する。さらに、柔軟性に優れながら芯材の剛性が高いインシューを製作し、市販の靴での生活も可能にしている。実際、同社と医療連携している千葉大学附属病院や千葉医療センターなどの形成外科・外来からの患者も多く訪れるという。


千葉本店内の工房にて、イン
ソールを成形するリーヒェ氏。

子供から大人まで誰もが安心できる靴

近年、インソールや靴が健康を支える道具という認識が日本でも広がりつつある。その一方で粗悪な代物が氾濫し始めているという。「私はこの道で30年、スタッフも医療福祉学校で数年間知識を培ってから業務にあたります。中には義肢装具士の国家資格保有者もいます。ですが残念な事に、わずか数日のセミナーを受けただけでインソールマスターを語る人が増えています」。その結果、業界の価値を落としかねないとリーヒェ氏は危惧る。「インソールは足元のバランスを整え、生活に大きな変化をもたらすほどの力を持っています。不適切な道具では、かえって膝や腰を悪くする恐れもあるので、本当に正しい製品かを見極める必要があります」。
同社では現在、リーヒェ氏が開発に関わった国産コンフォートシューズ「グーテヴァール」や、膝の負担を助け快適に歩けるよう設計された多機能ウォーキングシューズ「ストレッチウォーカー」など様々な靴を扱う。今後は、企業や学校指定の革靴にも対応できるよう、ローファーやパンプス型の製品開発にも力をいれていく予だ。


今秋開発 成長過程の子供
の足を守るローファータイプ