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農業の新たな発展を担う 農福商工連携ビジネスで たくさんの笑顔を創造していく

千葉県全域

2016年06月24日金曜日

オニオン記者投稿

農業の新たな発展を担う 農福商工連携ビジネスで たくさんの笑顔を創造していく

2016年06月24日金曜日

株式会社OMOしろい 代表取締役 宇賀 俊之氏

宇賀 俊之/うが・としゆき(右)1960年、白井市生まれ。東京農業大学を卒業後、船橋市民生協(現ちばコープ)に入社。88年より千葉市内にて農業に携わり、その後ステビア農法の研究員に。2009年「ニッポン食堂」を設立後、千葉における農福事業をけん引してきた。

梨の生産地で知られる白井市で農業と福祉の連携事業を行う
株式会社OMOしろい(旧ニッポン食堂)。
代表を務めるのは生まれも育ちも白井市という宇賀俊之氏だ。

東京農大での果樹研究を皮切りに、減薬農法やステビア農法などユニークな
着眼と行動力で業界の一歩先をリードしてきた。
昨年10月に幕張メッセで開催された「第1回 ちば起業家ビジネスプランコンペティション」では、応募総数110社の中から「ちば起業家大賞」を受賞。先進のアイデアで千葉県、そして日本の農業を支える宇賀氏の熱い思いを伺った。

妻の闘病を支えた4年間そして会社設立へ

2000年頃からは食育業界にも進出し、自身の農家ネットワークを
首都圏のイベントにプロデュースしていた。
経験や人脈を総動員しながら農業の未来を良くするために突き進む日々。
しかし2003年、妻の身体にガンが見つかった。
余命は3カ月。生来の研究者魂に火が付き、無農薬野菜と笑顔の二つを実践した。
「無農薬・無化学肥料の野菜には身体の機能を高める栄養素が沢山詰まっています。
そして笑う事。笑うと免疫力が上がったという事例を多く目にして」。
妻が亡くなる2007年まで、宇賀氏の周りは笑顔に溢れていた。

そして2009年、質の高い野菜を普及させる事を目的にニッポン食堂を設立。
「僕にできる方法で生産者を支えながら日本の農業を変えていくんだ。そんな思いがありました」。
事業が好調に滑り出すと、今度は人材不足が問題となった。
そこで宇賀氏はハンディキャップを持つ若者を雇用し始めた。
「社会から隔絶された引きこもりや障がいを持つ若者たちが再び社会から求められ、
活躍できる場を提供したかったんです」。
同社には現在20名ほどのスタッフが所属し、自社農地の管理や野菜の収穫、仕入れ販売などを行っている。


▲昨年10月、約2000人の観衆を前にプレゼンを行う宇賀氏。

ちば起業家大賞を獲得し事業拡大への道が見えた

農業と福祉を両立させる新たなジャンル〝農福事業〟を切り拓いた宇賀氏。
昨年開催された「ちば起業家ビジネスプランコンペティション」において、
その先進的な取り組みが評価され、ちば起業家大賞・千葉県知事賞に選ばれた。
応募から宇賀氏を支えてきたのは2011年に再婚した富美絵さんだ。(メイン写真左)

受賞から8カ月が経ち、宇賀氏の周りでは様々な新しい出会いが始まっている。
「中小企業診断士や銀行から一定の評価を得られたのは素直に嬉しいですし、
事業を拡大するためのハードルがどんどん乗り越えられていっている実感があります。
そして何より、現場のスタッフたちの士気がとても上がり、笑顔が増えました」。

同社で働きたいという若者も徐々に増えてきた。ビジネスは人と人の繋がりと
語る宇賀氏は、社会的弱者と言われる若者たちを支援し、
彼らの可能性が花開く瞬間が何より好きだと語る。
「僕はね、興味を持つと徹底的にのめり込む一途な性格なんです」と語る通り、
宇賀氏のこれまでの人生は農業と共にあり、関係する人々への感謝と愛情をひしひしと感じる。


▲低農薬野菜中心のメニューが揃うカフェ「OMOしろい」。

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