Now Loading...

千葉県の美味しい日本酒と 有機食材を使った酒の肴で 地域の生産者と消費者を結ぶ

千葉・稲毛・幕張・鎌取・都賀・四街道

2015年08月28日金曜日

オニオン編集部投稿

千葉県の美味しい日本酒と 有機食材を使った酒の肴で 地域の生産者と消費者を結ぶ

2015年08月28日金曜日

秋空日本酒バル実行委員会 委員長
野口 由布子氏

野口 由布子/のぐち・ゆうこ
1970年、千葉市生まれ。インテリア業界やイベント業界を経て、2008年より県内で有機栽培を行う生産者と消費者を繋ぐ目的で「アースデイマーケットちば」を主宰。3回目となる秋空日本酒バルの実行委員長を務める。

 
9月27日(日)に千葉中央公園で開催される「秋空日本酒バル」。千葉県内の有機栽培野菜や米といった農作物を販売する「アースデイマーケットちば」が運営母体となり、県内にある酒蔵で醸造された日本酒を中心に全国から約70の銘柄が集まるビッグイベントである。会場では日本酒の試飲はもちろん、県産食材を使った日本酒に合う肴も用意され、毎年多くの日本酒ファンたちが訪れる。開催を1ヶ月前に控えた8月某日、実行委員長を務める野口由布子氏を訪ね、イベントに込めた思いや当日の楽しみ方などを伺った。

 

千葉県産のもので人に優しい食を提案

前職の住宅インテリア業界でヨーロッパを度々訪れ、現地で自然派素材や環境への配慮といった考え方に触れた20代の頃。「その土地で育った建材を使うという、いわば身土不二(しんどふじ)に近い発想です。当時の先進的な日本の建築業界とは正反対の発想ですが、身の回りで育った物を取り入れる事で人に最も優しい環境を作り上げるという考えに共感しました」その後、野口氏の勤める会社は在来工法、自然派素材へと方向転換を図ったという。
 35歳で実家の陶芸ギャラリーと喫茶店の経営を引き継いだ野口氏は、ある日、ニーナ・プランクというアメリカの料理研究家に密着したドキュメンタリー番組を見る。「ロンドンとNYでファーマーズマーケットを運営していて、地産地消をコンセプトに、マーケットのある街の近郊で生産された野菜や果物、惣菜などを販売しています。特にNYの名だたるレストランでは、彼女のマーケットの食材を使う事がステイタスになっているそうで」かつてヨーロッパで出合った〝人に優しい住環境〟を思い出した野口氏、この番組が「アースデイマーケットちば」立ち上げのきっかけとなる。

エリア活性化を狙い新たなイベントを開始

マーケットを始めるにあたり、旧知の仲というIBA旬菜cooking代表・伊場氏の協力が大きかったという。「伊場さんの紹介で市内の有機栽培農家さんとお会いしたら、彼らも有機野菜を多くの消費者に届けたいという考えがあり、すぐに活動を始める手続きを取りました」千葉銀座商店街の協力の下、2009年5月には第1回を開催した。地元の生産者と消費者を繋ぐ場として次第に発展していくのだが、「地元の商店にも元気になってもらいたいですからね」野口氏はエリア全体の活性化を狙って新たな一手に出た。地元にある酒販店「いまでや」と手を組み、2011年にはマーケットの一部で「青空ワインバル」をスタートさせ、2年後には日本酒を主体としたイベント「秋空日本酒バル」を開催する。「実は千葉って40くらいの酒蔵がある酒処なのですが…あまり世間に知られていませんよね」県産の日本酒の素晴らしさをアピールするために始まった同イベントには、今回も県内から7つの酒蔵が参加するという。「マーケットを立ち上げた当初は、純粋に県産の有機野菜などをPRするのが目的でした。ですが次第にワイン、日本酒と切り口を変えながら消費者の方々が参加しやすいイベントにする事が重要だと分かり、またそれがエリアの活性化に繋がればという思いもあります」消費者目線で多くの導線を作ると共に、街が活性化するための起爆剤になりたいと野口氏は語る。


「千葉の日本酒を広めたい」と語る野口氏。

地域との繋がり感が次への原動力に

「有機農家さんや酒蔵さんと話していると本当に沢山の気づきをもらいます。自然界を相手にお仕事をされている方たちから学んだのは、世の中には良い物も悪い物もないという事。実は善悪は人間が勝手に作り上げた概念でしかなく、自然の中では全てを受け入れながら循環していくと知りました」マーケットを始めてから自身の中にも変化があった。そうして地元の生産者、商店が地域とひとつになる〝共生関係〟を築く場所にもなれたと実感している。「今回の『秋空日本酒バル』では千葉のお酒を中心に70程の銘柄、それに有機野菜を使った料理も多数ご用意します。中央公園にレジャーシートを敷いて、ゆっくりと千葉産のいいものを味わってもらいたいですね」


ワインや日本酒を豊富に扱う「いまでや」店内。