Now Loading...

千葉市を緑色に染めるアイルランド伝統のお祭りセント・パトリックス・デー

千葉県全域

2015年02月27日金曜日

オニオン記者投稿

千葉市を緑色に染めるアイルランド伝統のお祭りセント・パトリックス・デー

2015年02月27日金曜日

アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン 会長
ハワード・バー氏

Howard Barr/ハワード・バー
1955年アイルランド出身。
エンジニアとしてイギリス、フランス、カナダなど各国をまわり、1984年に来日。
1988年、東金市に「ウェアハウス英会話センター」を開設し、市内の小学校や幼稚園でも英会話クラスを受け持つ。
東金市在住。

 
「St Patrick’s Day(セント・パトリックス・デー)」というアイルランドの祭日をご存知だろうか? 同国にキリスト教を広めた聖パトリックの命日にあたる3月17日、人々は緑の帽子や衣装を身にまとい、街中を盛大にパレードしてお祝いする。
アメリカなど欧米諸国においても、今やハロウィンやクリスマスと並ぶ春の一大イベントとして定着。
日本では、20年ほど前から原宿・表参道でパレードが行われている。
アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン会長のハワード氏に、間もなく千葉で開催されるイベントの魅力について伺った。

 

千葉で4年目を迎えたアイルランド伝統のイベント

いよいよ3月21日に開催が迫った「第4回セント・パトリックス・デー・パレード千葉」。
県立幕張海浜公園をスタートし、美浜区の中心部を約1・23㎞に渡って練り歩く。

公園事務所に現れた長身の紳士こそ、同イベントを統括する「アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン(INJ)」会長のハワード・バー氏。
日本在住のアイルランド人と日本人の交流を目的に設立されたINJは、東京、横浜、千葉をはじめ全国に支部を持つアイルランド大使館公認の非営利団体である。

アイルランドでは1840年代後半、国内で多く生産されていたジャガイモの不作が数年ほど続き、未曽有の大飢饉に見舞われた。
飢饉を逃れるため、全人口の半数にのぼる400万人が故郷を離れアメリカに移住したことから、現在もアイルランド系アメリカ人が実に多い。
ケネディやレーガンといった歴代の大統領もアイルランド系だ。

そのため、アメリカではセント・パトリックス・デーを祝う習慣が根付いている。
筆者がかつてニューヨークでパレードに遭遇した際も、人々は緑色の衣装やフェイスペイント、そしてアイルランド国花であるシャムロック(クローバー)をモチーフにしたアクセサリーなどを身に付けてパレードに参加していた。

日本では、92年に原宿で初のパレードがINJ主催の下に開かれた。
わずか7人で始まった原宿のパレードも今では1000人以上の規模となり、春の風物詩として定着した。

「INJ千葉では2012年からパレードを開催しています。
10年後には千葉でもパレードを定着させ、国際交流の場を提供することを目標にしています」と語る。

年に一回、街が緑色に染まるセント・パトリックスのパレード

セント・パトリックス・パレードの参加者は皆、緑色の衣装を身に付けるのが慣わしである。

「アイルランドは、美しい自然が多く緑豊かな国です。古くから『エメラルドの島』と呼ばれ、緑は国のシンボルカラーに指定されています。アイルランド民話に登場する妖精レプリコーンの衣装も緑色です」
セント・パトリックス・デーには、アイルランド国民のほとんどが緑色の服を着てパレードを行い、春の訪れを盛大に祝うという。

「我が国には〝Be irish for a day wear something green.〟(緑の服を着てアイルランド人になろう)という言葉があります。
パレードは誰でも無料で参加できますから、是非、緑色の帽子やマフラーを持ち寄っていただきたいですね。

INJ千葉では、シャムロックのシールをお配りして、皆でアイルランド人になりきろう! と盛り上げていきます」ハワード氏によると、アイルランド人は非常に友好的でおしゃべりが好きな国民。
パレードに参加したならすぐに打ち解けて、アイルランド発祥のギネスビールを片手に楽しい会話が弾むという。
「ギネスビールだけではありません。女性を中心に人気のベイリーズというクリーム・リキュールや、アイルランドでは乳製品もさかんに作られています。パレード当日は、海浜公園内にアイルランドの食品や物産を扱うブースを出店し、皆さんにアイルランドの素晴らしさを発信していく予定です」


昨年は幕張海浜公園に約200人が集まった。

千葉にいながらにして多彩なアイルランド文化に触れる

「INJ千葉は、千葉の方々との交流やアイルランド文化の発信を行っています」昨年は母国からアーティストを招き、千葉市内の小学校などを訪問するなどアイルランドの文化に触れるイベントを実施した。
また、セント・パトリックス・デーから半年後の9月17日には、「ハーフ・イヤー・パーティ」を開催し、アイルランドの多彩な料理を堪能しながらアイリッシュダンスを皆で踊るという。

そうして千葉におけるアイルランド・コミュニティを拡大させ、3月のパレードを更に発展させていくのが狙いだ。

「今年で4年目を迎えるセント・パトリックス・デー・パレード千葉は、昨年を上回る400人ほどの参加者を見込んでいます。アイルランド伝統のお祭りを通じて、素晴らしい文化交流が図れるでしょう。それに会場にはアイルランド以外の国の方々も多く集まるので、多様な人種の方々とも触れ合うことができます。緑色の衣装を着て、当日は皆さんが楽しく盛り上がれるイベントになるよう、我々も万全の体制で皆さんをお待ちしています」


昨年のパレードにはアイルランド大使も参加。

この記事に関連するタグ

千葉県全域