Now Loading...

地域の交流やイベントを通じ競馬の魅力を発信しつづけ新たな競馬ファンを獲得する

千葉県全域

2014年11月28日金曜日

オニオン記者投稿

地域の交流やイベントを通じ競馬の魅力を発信しつづけ新たな競馬ファンを獲得する

2014年11月28日金曜日

日本中央競馬会 中山競馬場 場長
清水 昌昭氏

清水 昌昭/しみず・まさあき
1956年東京都台東区出身。青山学院大学を卒業し、日本中央競馬会に入会。
本部だけでなく、全国にある事業所をまわり、2009年に小倉競馬場場長となる。
その後、本部総務部長を経て昨年3月から中山競馬場場長に就任。

 
中央競馬の開催地であり、東京、京都、阪神と並ぶ四大競馬場のひとつ中山競馬場。
年末に開催される重賞レース「有馬記念」が開催される競馬場として、競馬ファンでなくとも一度は聞いたことのある名前だ。
今回は、中山競馬場場長を務める清水昌昭氏を訪ね、日本中央競馬会(JRA)に入会した当時の思い出、そして中山競馬場のトップとして力を入れる地域交流や新たな競馬ファン獲得への様々な取り組みを伺った1時間半のインタビュー。
自身も競馬好きと公言する清水氏に、競馬の魅力を大いに語ってもらった。
 

競走馬の魅力を知り就職活動で競馬の道を目指す

昨年3月から中山競馬場の場長を務める清水氏は、台東区上野で1956年(昭和31)に生まれた。
中山競馬場の冬の風物詩「有馬記念」もこの年から始まっており、清水氏と中山競馬場にはどこか因縁の深い間柄と言える。

清水氏が競馬を知ったのは先輩の影響だった。
デビュー前の馬の仮想馬主になってポイントを競い合うゲームに夢中になり、強い競走馬を見定めるために馬の血統や厩舎などについて熱心に研究するうち、競馬の奥深い魅力にのめり込んでいったという。
「大学で就職活動を始めた頃、日本中央競馬会(JRA)の募集を目にしたんです。大好きな競馬の世界で働けることが素晴らしいことだと思ったので、試験を受けました」その後、晴れて採用が決まり、清水氏のJRAでのキャリアが始まることとなる。
本部を皮切りにトレセンや競馬場など全国各地の事業所に勤務し、2009年から小倉競馬場場長を務め、現在の中山競馬場場長に至る。

 

競馬場のイメージを変え家族で楽しめる場所へ

競馬業界は、他の公営競技と同じく新たなファンの獲得が課題だ。
中山単体で見ても、1996年のピークを境に入場者数は減少している。
「昔は先輩に競馬を教わるというのが当たり前でした。団塊ジュニア世代以降からでしょうか、そんな社会の風習が薄れていきましたよね。かつてより娯楽が多様化したというのも、入場者が減少した要因のひとつだと思います」
従来の競馬場は、ギャンブル、殺伐として男ばかり、煙草臭い…など、ネガティブなイメージがある。
「一昔前は確かにそうでした。中高年の男性ばかりで女性や子どもは入れないような。そうしたイメージを取り除くために、JRAでは関係者をあげて取り組み、今では女性やお子様にご来場いただけるようになりました。ただ、常にイメージアップ戦略と競馬場に来るきっかけ作りには力を入れています」コースの内側には、子ども向けの遊具施設を内包した「緑の広場」という芝生広場があり、レース開催日以外なら入場無料で過ごせる。
他にも、タレントやゆるきゃらが出演するイベントを定期的に開催し、新たな利用者の囲い込みも積極的に行う。

事務所から窓の外を指さした清水氏は「あの大きなヒマラヤ杉にイルミネーションを飾ります。
12月6日に、ふなっしーを呼んで点灯式を行い、有馬記念まで続けます」クリスマスにはキッチンカーで温かい食事も提供されるという。

そして、意外と知られていないのが、競馬場と地域社会の繋がりだ。
10年程前からポニーを連れて周辺の幼稚園を訪問し、子どもたちとの交流会を開いたり、地域で祭りが行われる際にもブースを設置して競馬の面白さを発信したりする。
さらには、地元行政を通じた支援として、収益の一部を道路や公園などの整備費に充てている。


Xmasイルミネーションは12/6スタート。

競馬初心者のための競馬セミナー「REXS」

競馬の面白さをアピールすることを目的にJRAが2011年から始めた、初心者向け競馬セミナー「REXS(レックス)」。
オリジナルテキストを使い、競馬新聞の読み方、馬券の買い方、実際の競馬観戦などを丁寧にレクチャー。
さらに、レース前のジョッキーが準備する検量室などバックヤードツアーも行われる。
中山競馬場でも2012年からREXSを開始し、これまで競馬に興味のなかったターゲットにリーチできるよう、オニオン新聞社をはじめbayfm、千葉テレビなどとコラボしてPRしてきた。
定員40~45名で行われるため、申し込み者の中から受講者を絞るわけだが、毎回、受付開始とともに大きな反響があるという。
「今まで一度も競馬場に来たことがない人には、是非とも受講してもらいたいですね。この馬は自分の思った通りに走ってくれるかという推理する楽しみ、競走馬たちの美しい姿を見て、そしてレースの迫力を感じる。競馬は、夢と感動を届けてくれる素晴らしいエンタメだと私は思っています。点灯式と同じ日には、パドックと芝コースを結ぶ馬の花道『グランプリロード』をお披露目します。レース前後の競走馬を間近で見られるんですよ」中山競馬場が誕生して86年。
地域との繋がりを大切にしながら、千葉県を代表するスポーツ・エンターテインメントを発信する拠点として、更なる発展を目指す清水氏の思いは熱い。


パドックと芝コースを繋ぐグランプリロード。

この記事に関連するタグ

千葉県全域